- 日時:2014年11月09日 (日)13:00-17:00(12:30受付開始)
- 会場:大阪教育大学天王寺キャンパス
〒543-0054 大阪市天王寺区南河堀町4-88 - 資料代:会員 無料・非会員 1,000円(要事前登録)
本学会ウェブサイトの参加申込フォームにて,事前参加登録をお願いします。(10月01日より受付開始)
プログラム(予定)
テーマ:「ライティング指導のWhat, How, and Why」
12:50-13:00 開会のことば・主旨説明
13:00-13:50 講演「ライティング指導のWhat, How, and Whyの研究動向」
山西 博之 先生(関西大学)
14:00-15:30 ワークショップ「<作文>からはじめるライティング」
山岡 大基 先生(広島大学附属中高)
15:40-16:10 ワークショップ解題
16:10-16:40 フロアとのQ & A セッション
16:40-16:50 閉会のことば
講師紹介・講演概要
山西 博之(関西大学・准教授)
【プロフィール】広島大学大学院教育学研究科修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)、愛媛大学教育・学生支援機構(英語教育センター)講師、関西外国語大学短期大学部・同外国語学部講師を経て、現在、関西大学外国語学部・同大学院外国語教育学研究科准教授。博士(教育学)。専門は第二言語ライティング研究。その中でも、ライティングのプロセス、ライティングの評価、協働的ライティング、第二言語での要約(Summary Writing)の研究に従事している。
【講演概要】 第二言語ライティング研究の第一人者である佐々木みゆき氏は、自身の研究の関心がWhat (能力論)、How (方略論)、そしてWhy (社会文化的動機づけ論) へと変化してきたと述べています。
本講演では、そのWhat, How, and Whyの枠組みを借用し、日本人英語学習者に対するライティング指導という観点から、第二言語ライティングの研究動向を概観します。同時に、指導とは切っても切れない関係にある評価の研究動向についても触れたいと思います。
山岡 大基(広島大学附属中高)
【プロフィール】広島大学附属中・高等学校教諭。広島大学大学院教育学研究科修了。滋賀県立高校、広島大学附属福山中・高を経て現職。 著書:
卯城祐司(編著)(2014)『英語で教える英文法』(研究社)、 上山晋平(2014)『英語テストづくり&指導完全ガイドブック』(明治図書)、 大津由紀雄(編著)(2012)『学習英文法を見直したい』(研究社)(いずれも共著)など。 雑誌記事: 「導入のマネジメント-私のおすすめプラン “帯単元”でつくる導入プラン-「週刊誌型」の授業構成」 (『授業力&学級統率力』2014年10月号(明治図書)、 「授業のここにフォーカス20 まとまりのある文章を書くための 段階的練習」(『英語教育』2007年11月号(大修館)など。
【講演概要】<作文>から始めるライティング
英語科での「ライティング」と言うと、センテンスを重視する立場では「文法・構文」の練習と同化していたり、パラグラフ以上の単位を志向する立場では、「トピックとサポート」「ディスコースマーカー」のような道具を与えてのパターン練習に留まっていたり、と、要するに形式の指導に偏っていることが多いのではないでしょうか。
しかし、当たり前のことですが、言葉である以上、何かを書けば、そこには内容が伴います。そして、形式とは、伝えたい内容を最も効果的に伝えるために選ばれるものであるはずです。
たとえば、現在完了や仮定法といった形式に合わせて言いたい内容を考えるのではありません。言いたい内容を言い表すのに適しているから現在完了や仮定法を選ぶのです。あるいは、howeverを使うことが決まっていて、それに合わせて文脈を作るのではありません。言いたいことがあって、それを正確に読者に伝えるために必要だからhoweverを使うのです。
ですから、形式の指導は、ある程度までは内容と切り離して行うことも有効ですが、最終的には内容と統合させて行わなければ実効性の薄いものになると思われます。また、言語習得の観点からも、学習者のパーソナルな必要性と結びつけた方が効果的でしょう。
といっても、そう簡単に「内容と形式の統合」ができるわけではないので、いろいろと工夫する必要があります。このとき、英語科で言う「ライティング」という枠組みをいったん離れて、一般的に「文章を書く」という意味での「作文」という観点から考えると、有益な気づきがあるように思います。たとえば、国語の学習の中で読書感想文を書いた経験は多くの人が共有するものでしょうが、あの「作文」においては、どのような指導があったでしょうか。あるいは、大学入試等の小論文ではどのような指導がなされているでしょうか。
本ワークショップでは、こういった問題意識から、参加者の皆さまにも実際に作文を書いたり評価したりしていただきながら、「ライティング指導」への、より幅広いアプローチを探っていきたいと思います。
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