9月24日(土)に下記の要領にて第54回セミナーを開催いたします。ご参加、お待ちしております。
・日時:2022年9月24日(土)12:50〜16:00(予定)
・開催形態:オンラインセミナー(Zoom利用)
・参加費:会員 無料・非会員 1,000円(要事前登録)
・参加方法:Peatix(←コチラのリンクにアクセス)より事前参加申し込みをお願いします。申し込み後、Peatixから届くメールに記載の「イベント視聴ページに移動」から当日Zoomにご接続ください。
上記のPeatixのリンクが作動しない場合「https://keles-seminar-54.peatix.com/」へアクセスください。
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ご入会手続きを完了いただきますと、セミナーへの会員としての参加、年度末の紀要・会員情報誌の発行等特典が多数ございますので、是非ご検討ください。
テーマ:「主体的・対話的・深い学びを促す英語授業―CLILから学ぶ―」
第1部 講演(13:00-14:20)
講師:笹島茂先生(CLIL教育研修研究所)
題目:「主体的・対話的・深い学びを促す英語授業―CLILから学ぶ―」
概要:CLILは、日本では英語教育の一端として理解されるようになってきましたが、実は「多様な学び、誰にも公平、インクルーシブな教育(Diversity, equity and inclusion: DEI) 」という方向性で動いています。「主体的・対話的・深い学び」の基本は学習者です。しかし、本当に言葉どおりに学習者が主体でしょうか?結局、やらせているのではないでしょうか?その点を議論します。CLIL は具体的な指導法があると考えている人がいますが、誤解です。また、教師も「主体的・対話的・深い学び」をCLILを通して振り返る必要があります。その点も議論したいと思います。NPO法人CLIL教育研修研究所(CLIL-ite)を立ち上げたのもその趣旨からです。5月からCLIL教員研修プログラム(CTEP)を始めました。英語授業に少し異なる視点を取り入れたいと考えました。現状に満足できない方は立ち止まって話を聞いてみてください。
講師略歴:CLIL教員研修研究所理事長、元東洋英和女学院大学教授.元日本CLIL教育学会(J-CLIL)会長.元大学英語教育学会(JACET)理事・監事.最終学歴:PhD (the University of Stirling, Scotland) . 主な研究領域:英語教育, CLIL, 言語教師認知, 教師教育.『教育としてのCLIL』(2020),『学びをつなぐ小学校外国語教育のCLIL実践』(2020), 『CLIL新しい発想の授業』(2011).『言語教師認知の動向』(2014). 『CLIL 英語で学ぶ国際問題』(2022),『CLIL 英語で学ぶSDGsの基礎』(2022).『高校英語教科書Grove English Communication Ⅰ』(2022), 他著書多数。趣味:ミュージカル・演劇鑑賞
第2部 ワークショップ(14:30-15:10/15:20-16:00)
講師:中田葉月先生 (甲南女子大学)
題目:「思考の深化を促すCLIL授業ーICTを活用してー」
概要:今までに身につけた知識や技能を活用し、仲間と協働しながら学習するCLIL(内容言語統合型学習)は、学習指導要領が育成を目指す資質・能力の三つの柱そのものであると考えます。CLIL授業では, 児童・生徒の発達段階に応じた言語指導を進めることで, 児童・生徒の学習意欲を向上させることができるとされています。
発表者は特にCognition(思考)を重視し、授業の中に協働しながら思考する場面、そしてそこに場面と一致した英語表現をインプットすることで、英語表現の獲得が進むと考えます。思考場面はタブレットパソコン等ICT機器が下支えとなることで、さらに思考が促進されます。授業では、児童が、ティーチャートークを聞きながら単語が書かれたカードを実際に操作することで、文構造に気づく活動、また、思考ツールを活用し、考えを分類する活動を行いました。
本発表では、思考する場面を設定した小学校でのCLIL実践を紹介するとともに、その一部を実際に体験していただきます。
講師略歴:大阪教育大学大学院修了(教育学修士)。甲南女子大学准教授。
小・中学校教員、教育委員会指導主事、公立幼稚園長を経て現職。大阪府優秀教職員受賞。日本CLIL教育学会理事、小学校英語教育学会大阪理事。日本英語検定協会第33回「英検」研究助成に「CLIL(内容言語統合型学習)におけるフォーカス・オン・フォームでの指導が児童に与える影響」で入選。
著書には、『小・中学校で取り組む はじめてのCLIL授業づくり』(大修館書店, 2020年 分担執筆)、『とっておき! 魅せる! 英語授業プラン 思考プロセスを重視する[中学校・高校]CLILの実践 教科の学習内容を深め、英語力を磨く指導法』(明治図書, 2020年 分担執筆)がある。また主な論文に「異文化理解教育を通した小学校英語科の取組」『中部地区英語教育学会紀要』 49がある。
講師:柏木賀津子先生(四天王寺大学)
題目:「CLIL×SDGsをトピックにしてーグローバル視野を取り入れた大学でのワークショップ実践ー」
概要:Focus on Formの指導法と、CLILに出会ったのは、ヨーロッパに住んでいた2000年の頃であった。マノリというイギリスから来た先生が、街の旧市街の写真を持ってきてギャラリーの様に並べながら、「どこが違う?」と問うので、友人と私はそれを見て回り、「へえ、18Cはこんなところに教会があったなんて。」と英語で会話をして楽しんだ。コロンブスの常宿があった港と“There used to be….” は時空を表すのにぴったりな表現と感じた。数年を経て、あれが、Focus on Formであり、CLILにおける「内容×文構造」のシナジーであったと気づいたが、あんな授業がしたいなという原風景である。
本WSでは、日ごろの大学生との講義から、「サイエンス×英語」「SDGs×CLIL」などの取り組みを紹介したい。21世紀の社会には答えのない問題が次々と起こる。言葉や文化の異なりを超えて対話するシチズンシップを育てたいという願いがある。CLILでは、SLA(第2言語習得理論)のコツを活かして「梯子掛け」になる言語活動をひねり出すことが面白いところである。リスナーの皆さんとコツの話をしながら進めたいと思っている。
講師略歴:四天王寺大学教授・グローバル教育センター長 /京都大学博士(学術) 教員経験19年、教育委員会指導主事2年、大阪教育大学12年勤務後、四天王寺大学1年目。21世紀型スキルとグローバル社会に目を向ける授業に取り組んでいる。スペイン在住3年間に、外国語習得プロセスに興味を持ち、CLIL授業を実践。2019年、フィンランド国のユバスキュラ大学客員研究を通してフィンランドの教育とグローバルリーダーシップに関する共同研究を推進中。日本CLIL教育学会副会長 開隆堂英語テキスト編集等 趣味は、サウナ、水泳、スペイン料理、観劇など。
主な論文・著書:
How does a usage-based approach cultivate procedural knowledge of the morphological structure (-ed): Using dictogloss tasks (2022) ARELE, 33, 159-174.
『とっておき!魅せる!英語授業プラン 思考プロセスを重視する中学校・高校CLILの実践』2020年 明治図書
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