- 日時:2017年10月15日(日)12:50-17:00(12:30受付開始)
- 会場:龍谷大学大阪梅田キャンパス
- 〒530-0001 大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエストオフィスタワー14階
- 資料代:会員 無料・非会員 1,000円(要事前登録)
本学会ウェブサイトの参加申込フォームにて,事前参加登録をお願いします。(9月11日より受付開始)
プログラム
テーマ:英語教育研究事始め
12:50-13:00 開会のことば・主旨説明
13:00-14:20 「いろんな視点から見てみよう:英語教育研究に取り組む皆さんとの第一歩」
橋本健一 先生(大阪教育大学)
14:40-16:00 「我々はなぜ論文を読むのか、どう読めばいいのか、読んでどうするのか」
亘理陽一 先生(静岡大学)
16:00-16:40 講師同士のセッション・フロアとのQ & A セッション
16:40-16:50 閉会のことば
本セミナーに参加の皆さまは,事前に以下の論文を読んでいただきたいと思います。いずれもダウンロード可能です(1は以下の注をご確認下さい)。
1) Good, A. J., Russo, F. A., & Sullivan, J. (2015). The efficacy of singing in foreign-language learning. Psychology of Music, 43, 5, 627–640. http://doi.org/10.1177/0305735614528833 (ジャーナルの該当ページはこちら)
2) Richards, J. C., & Reppen, R. (2014). Towards a pedagogy of grammar instruction. RELC Journal, 45, 1, 5-25. doi: 10.1177/0033688214522622(こちら)
3) Sugai, K., Yamane, S., & Kanzaki, K. (2016). The time domain factors affecting EFL learners’ listening comprehension: a study on Japanese EFL learners. ARELE, 27, 97-108.(こちら)
(注 論文1については,アクセス権がなければ見れない場合があります。その場合は,事務局までご連絡下さい。)
講師紹介・講演概要
橋本 健一(大阪教育大学)
【プロフィール】
大阪教育大学教育学部准教授。神戸大学大学院総合人間科学研究科修士課程,クイーンズランド大学博士課程修了(PhD取得)。近畿大学農学部特任講師,同講師を経て,2014年より現職。専門は第二言語における心理言語学と英語教育学。第二言語・外国語における文理解プロセスを明らかにすること、そこから得られた知見が英語教育にどう活かされるかという点に関心がある。主な著作として,横川博一・定藤規弘・吉田晴世(編著)『外国語運用能力はいかに熟達化するか:言語情報処理の自動化プロセスを探る』(共著,松柏社),吉田晴世・加賀田哲也・泉恵美子(編著)『英語科・外国語活動の理論と実践』(共著・あいり出版),Syntactic processing of L2 English relative clause sentences: The effect of proficiency(ARELE, 2010年)などがある。
【講演概要】
授業であっても、研究であっても、あるいは事務仕事であったとしても、「これで100点満点!」ということは(少なくとも私は)ほとんどありません。場面・内容・人が変わればやり方も変わる。校種を問わず教員(研究者)には、考えてより良い一手を見出す力が今まで以上に求められていると思います。
教員養成系大学である本学にも、英語教育について専門的に勉強したいという学生・院生が多く来てくれます。より良く考えられる教員、そして英語教育の研究者への第一歩として、私は学生・院生が自身の興味・関心のある分野以外のエリアへ視野を広げてもらうことに積極的であってもらいたいと思っています。本トークでは、「視野を広げる」というゴールに向けた私自身の試行錯誤を中心にお話したいと思います。私自身は第二言語における心理言語学、特にことばを理解する際の心的プロセスについての研究をしていますが、いろいろなバランスに苦心しながら、そのような見方を導入していくことから始まり、学生・院生同士のインタラクションにつながりつつある事例や、私自身が院生だったころの視野の狭さ故の失敗談などもお話できればと思います。
本トークが、これから英語教育研究を始めてみようという皆さんの第一歩になれば嬉しいですし、私自身が「より良い指導者」になりたいと願う一人として、亘理先生やオーディエンスの皆様とのインタラクションを楽しみにしています。
亘理 陽一(静岡大学)
【プロフィール】
静岡大学教育学部准教授。北海道大学教育学研究科博士後期 課程修了。博士(教育学)。静岡理工科大学教育開発センター特命講師,同総合情報学部講師,静岡大学教育学部講師を経て 2015 年より現職。専門は,英語教育学・教育方法学。文法指導の目的・内容・方法を中心とする、カリキュラム編成・授業実践・教師教育研究に関心がある。近年の著作に,『小学校で英語を教えるためのミニマム・エッセンシャルズ: 小学校外国語科内容論』(共編著,三省堂), 『はじめての英語教育研究: 押さえておきたいコツとポイント』(共編著,研究社),『高校英語授業を知的にしたい: 内容理解・表面的会話中心の授業を超えて』(共編著,研究 者),『学習英文法を見直したい』(共著,研究社)などがある。
【講演概要】
研究者は日々、論文を漁り、読んでいます(そのはずです)。仕事の一環だと言えばそれまでですが、なぜ、何を読むのか。先人は「読書百遍意自ずから通ず」と言うかもしれませんが、忙しい学生・院生からすれば、どこに注目してどう読めばいいのかを示して欲しいのが正直なところでしょう。指導教員の側から言えば、「まず100本、200本読みましょう」と言ったところで、学生・院生が論文を読んでくれるわけではありません。かといって、1本読んでその内容を絶対視したり、特定の著者を盲信されても困る。そもそもどこから、どういう論文を見つけてもらえばいいのか。指導教員の悩みは尽きません。本セミナーでは、「英語教育研究事始め」として、論文の探し方・集め方から始め、具体的な論文の講読を通じて読み方のポイントを示し、教員養成系大学で学生・院生に論文を読んでもらうための私自身の試行錯誤を紹介します。それを通じて考えたいのは、学生・院生、現職教員が論文を読む目的です。卒論・修論が書き上がってしまえば、もう論文は読まなくていいのか。もちろん、私はそうは思いません。関心の裾野を広げ、研究を診る目を鍛えた上で、必要を感じたらいつでも自分のために「論文を読む」という選択肢を持った人を送り出したい。橋本先生、そしてみなさんとゼミのように意見を交わすことができれば幸いです。
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